車を擦った、ぶつけて凹ませたなど、板金塗装を希望する方は少なくありません。とはいえ、外車や輸入車の場合、国産車と板金塗装の手法に違いはあるのでしょうか？

基本は同じ

板金塗装で職人が行うことは、国産車も外車も基本的には同じですが、国産車も外車では、鉄板の材質が違うため、作業工程でも若干必要な作業が発生いたします。

また部品代にも差があるため、外車の板金塗装は国産車よりも高くなる傾向にあります。外車の板金塗装は、国産車熟練の技術が必要になるシーンも少なくありません。ご依頼は経験豊富なプロにお任せしたほうでよいでしょう。

サイズ表記と工具について

国産車の場合、パネルを固定するボルトはミリ単位が基本ですが、外車の場合はインチ表記となります。また、特殊工具が必要になることも少なくありません。

マニュアルが開示されていない

国産車の場合は、発売後ほどなくして車体や修理方法のマニュアルなどがディーラーの他、修理工場にも開示されます。外車の場合、マニュアルは限られたディーラーのみにしか開示されません。また、開示されても英文や現地の言葉で記載されているため、理解しづらいです。

時間と手間がかかる

国産車の場合は、部品は国内から取り寄せるため、迅速な入手が可能です。外車の場合は、本国でオーダーすることになり、部品を集めるだけでも2、3週間必要になることもあります。国産車のほうが短期間で修理ができ、外車より費用も抑えられます。

塗料

国産車は国内メーカーの塗料が使われますが、輸入車の場合は欧州の塗料メーカーが使われます。

職人の技術が大事

国産車も外車も板金の流れは基本的に同じですが、外車の場合、マニュアルがなく部品も取り寄せになります。そのため、依頼する業者によっては経験が少なく、技術に不安を感じることもあるでしょう。依頼の際は、必ず同タイプの外車の修理実績があるか確認しておくと安心です。

「板金塗装を依頼するなら、できるだけ安いところがいい！」と激安店に依頼したところ、たいへんな目にあったという方も少なくありません。特に輸入車の場合、職人の経験値によって仕上がりに差がでます。

ここでは、輸入車を激安店に出さないほうがいい理由についてご紹介します。

激安店はファミリーカーまで

板金塗装の激安店が有効に活用できるのは、一般的に国産のファミリーカークラスと考えましょう。輸入車の場合は、輸入車に強い専門業者に依頼するほうが安心です。

激安店に依頼したため、

• 子どもがスプレー缶でいたずらしたような仕上がりになった
• 塗装ぼかしが素人でもおかしいとわかるレベル
• 下地のパテ跡が日の当たり方によって目立つ

などの不具合があり、結局は他店にやり直しを依頼することにもなります。こうなると、時間・費用・ストレスがかかってしまい、結局は得をするどころか大損をしてしまうことになります。

事故車（修復歴車）にならないように

事故車（修復歴車）になってしまうと、売却をする際に査定額が低くなります。とはいえ、事故を起こしても車のドアを少し擦っただけでは、事故車とはなりません。

交換しても事故車扱いにならない部位は、

• バンパー
• ボンネット
• ドア
• フロントフェンダー

など、ネジ止めされている部位です。

ただし、以下の部位の修理をすると、事故車扱いになりやすいです。

• フレーム
• クロスメンバー
• インサイドパネル
• ピラー
• ダッシュパネル
• ルーフパネル
• フロア
• トランクフロア

など、本体のいわゆる「骨格」にあたる部分です。激安店に依頼すると画一的な修理となり、事故車になってしまうことも多いですが、専門的な知識のある業者なら技術と経験を駆使することで、交換ではなく修理することも充分可能です。

国産車と輸入車の板金塗装は作業工程に大きな違いはありませんが、部品や塗料が異なるため、専門業者の確かな知識と技が必要になります。安いだけで業者を選んでは結局やり直しになることも多いため、業者を選ぶ際には費用だけでなく、実績やアフターメンテナンスについても確認しておきましょう。

ボディショップホンダ（Body Shop Honda）は、ベンツ・BMWなど輸入車の板金塗装・修理・カーコーティングを得意としています。車の凹みが気になる方は、お気軽にご相談ください。

板金塗装実績はこちら