事故などで車が損害を受けた場合、自動車保険で修理費用を賄うことも可能ですが、メリットばかりではありません。

保険を使ったほうがよいかどうかを判断するためにも、まずはメリット・デメリットについて確認しましょう。

車両保険で補償されるもの

車両保険では、車が事故にあった際の修理費用などが補償されます。

• 車をぶつけられた
• 自動車同士で事故を起こした
• カーブを曲がりきれず激突した
• 洪水で水没した
• 車がいたずらされた
• 車庫入れに失敗して傷がついた
• 当て逃げにあった

などが、その例です。

ただし相手のいない単独事故（自損事故）の場合、車両保険の内容によっては補償されません。また、エコノミータイプといわれるものは、一般的保険よりも補償範囲が狭いため、単独事故の他、当て逃げやいたずら、自転車との接触などには保険が適用されません。

メリットとデメリット

車両保険で修理を行うメリットといえば、「修理費が賄える」ことです。貯蓄に余裕がない場合にも、安心して修理依頼が可能です。

デメリットといえば、車両保険を利用することで「等級が下がり、毎月の保険料がアップする」ことです。等級とは、任意の自動車保険の割増引率を定めるための区分のことです。

1～20等級があり、最初は6等級となります。自動車保険を利用しないと、更新時に1等級上がり、保険料の割引率もアップします。事故のないまま長く更新することで等級は上がり保険料は安くなりますが、事故を起こしてしまうと事故有係数が適用され、レベルに合わせて等級が下がり、保険料も高くなります。

自動車修理に保険が適用される場合、利用するかどうかはそれぞれのケースによります。いざというときのために備えて、保険の内容と自身は何等級であるかは確認しておくとよいでしょう。

保険に入っていると、車の修理費用が補償されるためありがたいのですが、等級がダウンするため最終的には損をしてしまうこともあります。

保険を適用するかどうかは、以下の事柄をもとに考えましょう。

事故にあったときの等級と事故有係数

保険料は事故有係数と等級で決められます。事故を起こしていないと「事故なし」の等級が、起こしたことがある場合は「事故あり」の等級が適用されます。

同じ等級でも、事故ありと事故なしでは割引率に大きな隔たりがあります。「事故あり」の等級が適用されるのは、3等級ダウンなら3年間、1等級ダウンなら1年間となります。1年で複数回の事故を起こした場合はその分も加算され、ダウン期間はさらに長くなります。

車両保険の免責金額

車両保険に免責金額を設定できることはご存じですか？免責金額とは自己負担をする金額のことで、設定額までは自身で負担をすることになります。

免責金額の設定が大きいほど、保険料は抑えられます。軽くこすった場合などは修理費も安く済むため、自動車保険の等級を落とさないよう、自身で修理費を出す方も少なくありません。自己負担でよいので等級を落としたくないという方におすすめです。

判断基準

基本的に大きな事故の場合は修理費もかさむため、等級が下がっても保険を使うほうがお得でしょう。その他、軽微な事故で修理代がそれほどかからない場合は、保険を利用しないほうがお得なケースも多いです。判断がつかない場合は、契約している保険会社に保険料はいくら上がるのか、シミュレーションを依頼しましょう。

ポイントは、「もとの等級に戻るまで多く払う保険料」と「修理代金」の差です。修理代金のほうが少ないのなら、自己負担で修理をしたほうがお得ということになります。

事故による車の修理費用は、保険によって支払われることがあります。ですが、修理費用は不要でも、「事故あり」「等級ダウン」扱いとなり、保険料は高くなってしまいます。大きな事故では保険の利用をおすすめしますが、軽微な修理で済む場合は自己負担のほうがお得なケースも少なくありません。

ボディショップホンダ（Body Shop Honda）では、電話での相談も承っています。保険を適用するかどうかお悩みの際も、お気軽にご相談ください。

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